【書評】そして扉が閉ざされた
『あれは事故だったのだ』
いらっしゃいませ!
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岡嶋二人さんの【そして扉が閉ざされた】です。
どうぞお飲み物でも飲みながらのんびりとお聞きください。
岡嶋二人 【そして扉が閉ざされた】
講談社文庫
岡嶋二人さんといえば、本好きの方のランキングによく載ってらっしゃるので、他の作品も聞いたことがある方多いと思います。
例えば、99%の誘拐とかチョコレートゲーム、クラインの壺などがあります。
岡嶋二人というのは『おかしなふたり』っていう言葉からつけられた井上泉さんと徳山諄一さんの二人のペンネーム。
1989年にクラインの壺を刊行後、コンビを解消。
井上泉さんは作家井上夢人さんとして、徳山諄一さんはテレビ番組でご活躍。
井上夢人さんも指折りの作家さん!
有名なものには、
「ラバーソウル」
「ダレカガナカニイル」
などがあります。
では、カバーイラストを見てみましょう!
このカバーイラストは新装版です。
前はこんな感じ。どちらもストーリーには欠かせないものが描かれています。
新装版の青い扉、この扉が閉ざされたんでしょうね…頑丈そうです。この赤いランプが何かの目みたいに見えませんか?
私はこの赤眼と本屋さんで目が合いまして、
蛇に睨まれたカエルとなってしまいました!そしてカエルは導かれるようにその本をを手に取りレジに進んだのでした^ ^
自己紹介で少しお話しした事があるのですが、私、栞は「凄惨な事件」がないと本が読めないという悲しい悪癖があります。
なので、今回、どうなんだろうと不安でした。
なぜなら、カバー裏のストーリー紹介を読むと、
4人が密室で過去の事故の謎を解くという話だったので、正直、4人だと誰かが殺されたら流石に気付かれるし殺人はないんだろうなぁって。私読めるかな?くらい思っていました!
でも!夢中になるくらい面白かった!
登場人物描写もしっかりと描かれていて、どんな気持ちなのかが手に取るようにわかるし!
ストーリーも
4人はあるところに監禁されてるため、一切移動する事がないにもかかわらず、次から次へと謎が出てきて、それが徐々に明かされていく。でも…何かがおかしい。なんだろう。変な違和感がずっと脳裏を巡っている。ぐぁぁぁ!なんだー!って感じです^ ^
卓抜したサスペンス!!
さぁ!ストーリーを紹介です!
主人公の雄一は気づくと窓が一つもないクリーム色の部屋にいた。そこには他にも三人…雄一を含む彼ら四人は三ヶ月前に事故死をした女性の友人達だった。
彼らは核シェルターの中に閉じ込められてしまったのだ!あるのはカロリーメイトと水だけ。
脱出を試みるも、対核兵器のシェルターは手強い。
そして、彼らは過去の事故に対する疑惑を深め、真相を解き明かそうと思索していく。
そして、解き明かされる真実。
三ヶ月前の彼女の死は事故か、自殺か、それとも…?
核シェルターに閉じ込められる!
どんな
核シェルターというのが凄いですね!
p67の2行目
引用
この核シェルターは2.6キロの距離で1メガトンの核爆発が起こっても耐える強度を持っているらしい。
2.6キロの距離というと時速4キロで歩いたとして38分のところ、、、
1メガトンというと…わからん!
でもきっともの凄い衝撃でもびくともしないという事でしょう!
頑丈❗️
そんなところに閉じ込められて、疑心暗鬼になるなという方が無理な話だ!
カロリーメイトを食料にして、脱出したり、推理したりするのですが、私はもう気になって気になって仕方なかった!味は?!カロリーメイトの味はなんなんだ!
死活問題です。
チョコレート味しか知らない私がもし、その核シェルターに閉じ込められて、チョコレートじゃないカロリーメイトが山のようにあったらと思うとゾゾゾです💦
あなたはどうでしょうか?
あ!カロリーメイトの味の話ではなくて!
彼らのように信用していない人間と同じ空間にいる事になって、自分以外の誰かがもしかしたら殺人犯かも知れないなんてことになったら…
うーん。怖い。
私は怯えて隅っこに居座りそうだなぁ。(面倒な登場人物w)
この【そして扉が閉ざされた】は間違いなく岡嶋二人さんの代表作の一つですので、この動画をご覧になって興味をそそられましたら是非読んでみて下さい✨