
ブラックショーマンと名もなき町の殺人
今回のおすすめはコチラ
2020年11月30日に光文社より発売されました
『ブラックショーマンと名もなき町の殺人』
あの東野圭吾さんの最新作!謎を解くためなら手段を選ばない。
コロナの時代にとんでもないヒーローが現れた!圧巻の離れ業!
ということで、本作は
- 「一癖も二癖もある探偵を探している」
- 「暗い話じゃなくてポップなミステリが好き」
- 「ミステリを漫画では読むけど小説は初めて」
そんなあなたにこそおすすめしたい作品です!
なんてったて作者はあの『容疑者Xの献身』や『マスカレードホテル』の
「東野圭吾」さんなのですから面白くないわけがない!
まずこのカバーデザインの上の方に、マジシャンぽい方が座っております。
トランプも散りばめられてて、どんな謎解きが待っているのかワクワクするカバーデザインですね。^^
ちなみにこの色、私が持っているのはブルーなのですが、なんと!
TSUTAYAで購入するとこの上に赤のカバーがついてくるのです!
それがコチラ↓
つまりカバーカバーデザインかな?
私は手に入れることができなかったのですが購入できた方はラッキーでしたね!
私は毎日と言っていいほど本屋さんに行くので、見つけた途端に速攻手に取りレジに行きました!
中の表紙も好みです。
コチラ↓
個人的に新潮文庫のシャーロックホームズを思い起こさせるような感じで好みです☆
【ストーリーの紹介】
新型コロナウイルスが原因で窮地に立たされている平凡で小さな名もなき町が舞台。
まさに今!と言った感じ。
その町の出身である主人公の『神尾真世』(かみおまよ)は大学進学とともに元教師である父を一人残して上京、不動産会社に就職し、近々結婚もする予定だった。
あまり実家には戻らない、帰省は年に一度か二度、結婚式の写真などを決めたり、そんな中、
警察から父の訃報を知らせる電話が…
急いで帰省し、待っていたのは
父が何者かに殺されたという事実。
今の父のことを何も知らない自分、
警察の厳しい目、疑われる同級生や父の教え子たち。
そこにヒーロー登場!
父の弟である『神尾武史』
彼は元凄腕のマジシャン、その技を使い警察を翻弄します。
そして、二人は父を殺した、兄を殺した犯人を捕まえ、真相を自分たちで解き明かしたいと動き出す!
という物語でございます^^
【登場人物】
さて、ヒーローと言いましたが
この『神尾武史』という人物、一癖も二癖もあるんです。(*’ω’*)
元凄腕のマジシャン、長身で天然パーマを肩まで伸ばし清潔感のない無精髭、年代物のミリタリージャケットを着ている。
いや、なんかもう見た目だけで何かしそうですよねこの人!!🤣
真世の父よりも十二歳も下の弟である彼のすごさ、ヤバさは、この文章を読めば一目瞭然!
真世にもキツく当たり、小説内では「キツネおやじ」と呼ばれている警察が突然現れた武を散々疑った後、武史から運転免許証を受け取ろうとしたシーンから抜粋させていただきます。
武史は目にも留まらぬ素早さで相手の上着の内側に左手を突っ込み、懐から何かを取り出していた。黒い警察手帳だった。p59
さすが元マジシャン!そして、
武史は手帳を開いた。
「ふうんコグレ警部か、惜しいな、真世。メグレなら頼りになったんだがな」p60
などと皮肉を言ってのけるのですよ!♪( ´▽`)
いやぁもう読んでる途中で顔がニヤケてしまいましたww
それまでのキツネおやじこと小暮の態度を見てたので
「おぉ〜!ヒーロー!!」
なんて独り言してました☆
いやぁ、なかなかできることじゃないというかできない!
狂ってる!狂ってるぅ!狂ってる探偵大好物〜!!
こういうのが話の中にたくさん出てきます!
マジックのオンパレードです。
近くにいる真世が騙されたり驚かされたり、かなりたかられたり🤣
読者である私も、「あっ!絶対ここで何かしてる!」と思ってやっぱりしてて当たって嬉しかったり
「えーー?!なんでそんな話になってるの?!」と思うと武史がうまいこと促していたりする。
一見いい加減で、ケチな男…
でも基本、この【神尾武史】の言動には全て意味があるのです!!
はぁ、カッコイイけど恐ろしい。
武史がいたらどんな事件も解決してしまうだろうと思わせる!
コナンくんと金田一くんを足した感じでライトな文章でスイスイ読めたので、是非小説のミステリが初めての方も読んで欲しいです^ ^
ぜひあなたに読んで楽しんでいただきたいところはもちろん文章内に幾多に散りばめられた武史の技の数々なのですが、
やはり本書のクライマックス、謎解きにその魅力が爆発します!
ここはネタバレになってしまうのでお伝えできませんが、、、
魅力が爆発します!とだけ言っておきましょう😄
そして、彼の元マジシャンという過去、そこには何か秘密がありそうなんです。きっと次回作があるんじゃなかろうかと密かに期待しております。
さて、主人公の真世。
父を殺した犯人はいったい誰なのか、
自分の同級生に犯人がいるのかもしれない。
…いや、そんなわけない、考えたくない。
でも、久しぶりに会った同級生は昔の頃と変わっていて…
大人になると誰しもが感じる不安感や成長、変化など自分のこととして置き換える。
そんな時間も私はこの本から与えていただきました。
ぜひ、あなたも通勤電車の中や、午後のひととき、のんびりの休日、外になかなか出れない方も多いと思いますので、
【ブラックショーマンと名もなき町の殺人】を読んで「神尾武史」のショーに酔いしれてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからもたくさん私が読んだミステリーの本を紹介させていただきますので楽しみに待っていてください☆😄
またのお越しをお待ちしております♪