【オススメ】女は怖いぜ3選!
【まだ、女性の本当の怖さを知らないあなたへ】
いらっしゃいませ!
カフェミステリークイーンへようこそ!
スタッフの栞が本日もオススメミステリー小説をご案内します!
本日は栞のオススメ
『女は怖いぜ3連発!』です。
今回お話ししたいタイトルはこの3つ♪
1.儚い羊たちの祝宴
2.暗黒女子
3.強欲な羊
では、お飲み物でも飲みながらのんびりとお聞きください。
今回は女性がメインのミステリを集めてみました!他にもありましたが、悩んだ末にこの3点に。
この本すべて…人間不信になるレベルですw
この3点すべて、女性特有の丁寧な語り口で綴られているもの、丁寧な言葉遣いをする登場人物が書かれています。今の女性ではなかなか使わないような言葉遣い。
わたくし、ございますわ、召し上がらない?など、ご令嬢語り!
だから怖い!!
わかりやすい暴力や恐怖ではなく、その裏に隠れた淡い炎を見つけたらもうすでに遅い。
例えて言うなら、読者の私たちは彼女たちの蜘蛛の巣に張り付いた虫となっているのです!
女性たちの美しい世界から突然真っ暗闇に突き落とされる!いや、新緑の気持ちのいい山をハイキングしていて気づくと帰り道がわからない、周りは薄暗く、立ち入ってはいけないところに入り込んでしまったといった感じ?!
もうそのゾクゾク感が、頭に残る恐怖感が、もしかしたら私もと思ってしまう不安感が最高なんです!
私は読みながら何度も「おおお…」「どぇぇ!」と呟いていました。電車の中とかじゃなくて良かったw
では、各小説のストーリーをご紹介します。
1.米澤穂信よねざわほのぶ(著)
儚い羊たちの祝宴
上流階級のお嬢様たちのずっしりゾクゾクする短編が5作品収録されています。
第一作目は、『身内に不幸がありまして』というタイトル。あるお嬢様に仕える女中が甘美で上品な語り口で思い出話を始める。そして、彼女の話はだんだん暗く、重みを帯びていき…最後は。
という物語。
と、このような不穏な物語が5作品、それが全て数珠繋ぎに読書サークル『バベルの会』へとつながっていく。
この『儚い羊たちの祝宴』は私がずっと持っていたい小説。大好きな話です^ ^
気品あふれる女性たちの隙間からおぞましいものが溢れ出していく。
自分の中にある残酷さを隠したいのか、隠したくないのか…恋心のように揺れ動く女心。
うおお!怖し!
2.秋吉理香子あきよしりかこ(著)
暗黒女子
聖母女子高等学院にある文学サークルの教室は、華やかに煌めくシャンデリアや大理石のテーブルなどとても優美なところ。そこで今年もある定例会が行われる。それは、名門の女子校にはあまりに似合わないイベント。
それと同時に一週間前に死んだ白石いつみをテーマにした朗読会が行われる。
なぜ白石いつみは死んだのか?殺されたのか、自殺なのか…サークルメンバーの証言で事件は真相にたどり着くのか?!
こちらは映画化されているのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
はい。これは、黒い!
私が初めて読了したのが、映画化される前なのですが覚えてるくらい黒いです^ ^
初めから怪しい雰囲気で語られるのですが、先に進むにつれて、「おい、おい?」「え…もしかして?」「だぁぁぁ!」です。ww
お嬢様たちの黒いものを覗き見たい方にぜひお勧めです✨
3.美輪和音みわかずね(著)
強欲な羊
第一話に「わたくし」が語る美しき姉妹の物語がある。子供の頃から対照的な二人の姉妹の間で繰り広げられる目を覆いたくなるような恐ろしい事件。そしてそれはついに殺人事件にまで発展してしまう。
妹が姉を殺害してしまったのだ。
その全てを見守っていた優しい「わたくし」から聞かされる驚愕の真相とは?
強欲な羊は五編収録の連作集になっています。
一編一編は、いろんな恐ろしい物語。
背徳の羊、眠れぬ夜の羊、ストックホルムの羊どれもこれも背筋がゾワワワ!っとなります!
そして最後の話を読むと…「おいーーー!」です。
はぁ〜。どうでしたか?
お好みの怖い小説はありましたか?
どれもこれも自信を持って
ドス黒いと!!言えます。
黒さが止まらない!何で女性のミステリってこうも恐ろしく美しいのでしょうか!!
最後に、
何故女性のミステリは怖いのかと言うのを考えてみようかと思います。
よく、幽霊も女性の幽霊は怖いと言いますよね。
自論ですが、こういうミステリでは悪いことを悪いと思ってないから、恐怖を感じるのかもしれません。
悪いことを悪いと思わないようにしていたり、
その行為を正当化していたり。
とても良い子だと思っていた子が突然180度変わる行動を取ったりと、予想できないから怖いのかな。
どうなんだろ?
あ!もちろん、リアルな女性たちはみんなこんな怖いわけではないですよ!!たぶん。
…でも、この本の女性たちの考えが、自分の中に少しでも同じ感覚あるなって思うと、あながち本の中だけの物語ではないかもしれませんね。ふふふ。