【書評】その可能性はすでに考えた
『ずっと首のようなものをだいていた気がして…』
いらっしゃいませ!
カフェミステリークイーンへようこそ!
スタッフの栞が本日もオススメミステリー小説をご案内します!
本日のオススメはコチラ
『その可能性はすでに考えた』です。
どうぞお飲み物でも飲みながらのんびりとお聞きください。
井上真偽(著)
『その可能性はすでに考えた』
2015年に講談社ノベルズより書き下ろし刊行。
井上真偽さんは、
2014年に
『恋と禁忌の述語論理こいときんきのじゅつごろんり』で
第51回メフィスト賞を受賞し、2015年に小説家デビュー。
2018年には、井上真偽さん原作の『探偵が早すぎる』がテレビドラマ化していますので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
『その可能性はすでに考えた』をオススメしたいのはこんな方✨
1、都市伝説のようなオカルトが好き
2、探偵はイケメンであれ!
そして奇人であれ!と思う
3、推理対決ものが好き
この中のどれか一つでも当てはまる方にすごいオススメです✨
では、本日のメニューはこんな感じ
総評
ストーリー紹介
人物紹介
シリーズ紹介
【総評】
栞のオススメ度は〜こうだぁ!
異色の探偵とワトソン度
☆☆☆☆
最後どうなるの度
☆☆☆☆
一気読み度
☆☆☆☆☆
星の数が多い‼️でもそれだけ面白かったのです!
目次をご紹介すると、見て下さいこんな感じ。
何が書いてあるのか、わっかりません‼️中国語かな。はじめ目次を目にした時「うぇぇ!大丈夫だろうか💦」と怖気付いてしまいました。
しかし、読み終わると…なかなかないことなのですが、中だるみが一切なかった!
最初の一文字から最後の一文字までずっと鷲掴まれていました!
何かRPGを見ているような感じでもあり、映画で言うとブルースリーの死亡遊戯の五重の塔の場面を彷彿とさせる感じ。
つまり、一つの事件についていろんな推理を展開して対決していくのです!そんなシチュエーション上がるでしょーー!
しかもその事件がまたすごい!
少女が男の子にお姫様抱っこされながら、その男の子の頭をお腹に抱えていた。という…
なんじゃそりゃ!そんな事あるわけない!でも、ないとも言い切れない?!なぜならキセキかもしれないから!
ふう、興奮しちゃった✨では、ストーリー紹介をどうぞ!
【ストーリー紹介】
上苙丞(ウエオロジョウ)が経営する探偵事務所にある日、渡良瀬莉世(ワタラセリゼ)という女性客が訪ねてきた。
彼女は10年以上前に起きた宗教団体の集団自殺で生き残った少女だった。なんと彼女はその時に首の無い少年にお姫様抱っこされて運ばれたのだという。
彼女の記憶は本当なのか?それとも…?
上苙丞はその事件を調べ上げ、奇跡であると結論を出すも、彼の推理を否定する人間が現れる?!
奇跡を信じる探偵とそれを否定する者の対決。
はたして彼は自分の推理を証明することができるのか?
という物語でございます。
【人物紹介】
上苙丞(ウエオロジョウ)
奇跡を探している探偵。
スゴイのが
碧眼白皙の美青年ときたもんだ!しかもオッドアイ!右目が翡翠で、左目はターコイズブルーとな!なんですかこの人!この世の人じゃ無いみたい!
しかもこのウエオロさん、顔が美しいだけでは無くとても聡明な方です。
そして!借金の額はいちお…
姚扶琳(ヤオフーリン)
ウエオロさんがホームズなれば、この方がワトソンだろう。
上苙丞に金銭を貸している金融業者さん。
すっごく怖い人だけどウエオロさんには甘い!
ペットのように考えてると彼女はいうけれど…
もっとたくさん良いキャラをしている登場人物が出てくるので、ぜひ読んで楽しんで下さい✨
【シリーズ紹介】
『その可能性はすでに考えた』の続編で『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』があります。続編は2017本格ミステリ・ベスト10で第1位を獲るなど、素晴らしい功績‼️
この小説を読み終わっても次作でまたこの世界を楽しめるのが嬉しいです✨
最後に、あなたは
『奇跡』と聞くとどんな事を考えますか?
実は、私はよく奇跡という言葉を使います。例えばゴミ箱にゴミを投げ入れて入った時とか、買いに行った小説がラスト一冊だった時とか。身近にある奇跡を想像しますww
でも、実は奇跡って認定ものらしいんです。
この小説でも出てきますが、人の体を治したりとか、人が及ばない力で行われたものに奇跡認定が授与される。しかし、調べてみましたが、まぁなかなかに認定されるのは難しい。厳しいルールがあるそうです。
例えば、医療不可能な難病で、治療してなくて病気が突然治る、再発しない。など、しかも患者さんが教会において模範的な信仰者であることなど。
(Wikipedia調べ)
その厳格なルールのもと、奇跡と認定されているのがルルドの泉で有名なベルナデッタさんです。
なんと2500件ほどの奇跡が起きているとか…スゴイ。
いやはや、奇跡を証明するって大変なんですね。